為替相場が動く瞬間!FXスワップ派が語る相場

株式市場の動揺が為替を動かす

今週月曜日の中国株式の下落が世界的な株式市場に伝播、中国株式が下落しているのをほぼリアルタイムに見ながら下げを見せなかった東京市場も、米国の株式が下落したことで一気に売りが入り、火曜日には日経平均株価が一時700円近い下げを見せ、その後米国市場の株式市場では買戻しが入ったものの、東京市場は戻りが鈍く本日は17261.60まで下げる局面があった。貴金属市場では金価格が685ドル近辺から一時660ドルを割り込むまでの下げを見せ、原油価格は一旦下げを見せたが、その後は切り返しを見せ商品によってまちまちの相場展開となっている。

 

背景には米国株式市場は昨年7月以来順調な上げを見せており、押し目らしい押し目を見ることが無かったこと、そこに中国株式市場の下落、米耐久財受注が予想-3.0%のところ-7.8%と発表され米国景気に対する楽観的な見方が後退、ドル売り、株売り、債券買いとなった。株式市場が下落を見せる中、市場参加者のリスクマネーからの逃避が為替市場にも波及、円やスイスを中心とするキャリートレードの巻き戻しを起こしたことでドル円は大幅な下落を見せることになった。

 

今回の下落は株式にしろ、為替にしろ、ポジションが偏っていたところに中国株式下落、悪化した耐久財受注が重なり大きな相場を見せることになっている。米国経済は以前からニュートラルゾーンに入り込み、一時の超楽観的なムードから悲観的なムードの転換、その後はニュートラルゾーンで推移していたが、ここに来て再度悲観的に傾き始めているのかもしない。

 

米国株式市場はある程度の戻しを見せているが、調整局面はまだ始まったばかりと思われ、米国の経済指標如何によってさらに株の下落を見せる可能性が高いのではないか。また日本株式に関しても円で調達した資金が日本国内に滞留、株式などのリスクマネーに入っている可能性も否定できず、このリスクマネーの引き上げが本日の日本株売りにつながっているのではないか。為替市場でも同じ状況が考えられ、リスクをとって円を売っていた向きの巻き返しが始まったばかりである可能性も否定できない。

 

G7においても円をはじめとするキャリートレードのポジションの傾きを心配する議論があったこともあり、今回のドル売りにつながっているように見える。G7では円安懸念を声明に盛り込むことができなかったことで欧州からの円安懸念を抑える意味合いもあると思われる日銀の利上げでもドルの下げは限定的であったことから、今回の下げで一番ほっとしているのは日本の政府当局者かもしれない。

 

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利上げ後の円相場

昨日日銀による0.25%利上げが決定され短期誘導金利は0.50%となった。
以前から日本の金利が上がったとしても他国との金利差は依然として大きく、短期的な円高局面はあるものの基調としての円安に変更は無いという市場の論調が多かった。

 

しかし金利水準が問題ではなく、日銀主導による金利正常化を推し進めることが大切であり、日銀=円の信任につながるものと思っていたが、12月、1月の据え置きで、市場の通貨としての信任に疑問符がついているかのような値動きを昨日見せている。

 

昨日は120円台前半にてオープン、その後投信の設定など仲値での(外貨)不足であったことから、ドル円は120.50を突破、軽いストップを付けていたところにTVでの日銀政策決定会合中に利上げを提案と報道があったことから、ドル円は119.80近辺まで下げている。その後実際に利上げの発表を行った後は急激なドルの買い戻しにつながり、再度120円台中盤、北米市場で121円台に載せる動きとなっている。

 

相場格言としてBuy the rumor Sell the factと言うのがあるが、短期的にも中期的にもまさに格言どおりの値動きとなっている。

 

自分の国のことなのであまり悪く言いたくはないが、NHKに対するリークや訳の判らない政治家の圧力は少なくともやめるべきと思えるがどうであろう。

 

今後の相場展開としてドル円は121円台を回復したことで、再度122円を目指す動きが強くなりそうである。
来週は122円を目前としたレベルでのもみ合いとなるではないだろうか。

 

ドル円は1/29の122.20、2/12の122.05でダブルトップを作ったと思い、118円台前半の目標値を掲げていたが、結局は日足の雲に跳ね返された格好となり、再度高値を追う展開となりやすくなっている。

 

相場格言的には3回目には売り向かえというのがあり、122.00近辺での売り圧力はかなり強くなるものと思われるが、どうも最近の相場は教科書的な値動きの裏をかく圧力が強く、122.00もあっさりと越えてくる可能性もかなり高いように思える。
教科書を信じるか、信じないかは判断の分かれるところだが最近の傾向は教科書的な値動きに分が悪いように見えることは確かである。(見方が悪い?)

 

相場としては日足の雲が来週にかけて切り上げていることから、また中期的に考えても夏場の参院選に向けて自民党のリーダーシップが問われている来週にかけて120.60近辺が底堅くなりそうであり、目先は押し目買いスタンスとなりそうだ。
今、自民大敗といったイメージがつきやすく、日本の政治的指導力の低下に円売りが入りやすい展開を考えやすい。

 

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資源国通貨

昨日のRBAのタカ派的な発言や日銀の利上げ後の円安と重なって豪ドル円、カナダ円などが昨日急騰を見せている。背景には原油が60ドル前後で推移、金価格が680ドルと再度上昇傾向を見せていることがあるが、日本円での調達、高金利通貨での運用と言う円キャリートレードに再度人気が集まっているのかもしれない。

 

報道等では円キャリートレードがこの円安の背景といった論調が多く、今の状態が続けば今後も円キャリートレードの積みあがりが増える可能性が高いと言え、その分だけ高値掴みの危険性も高いと言えるが、前述のように円売り基調はここ当面続く可能性が出ていることから、豪ドル円、カナダ円などに買い余地が高まっているのかも知れない。

 

ランド円も17円台に載せてきており、貴金属との連動性(南アフリカは金の産出量が多い)を考えると面白いのかもしれないが、週足の雲は17.00から17.60程度にあり、この雲を抜けてから本格的な参入としたいところだ。

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